国内レガシー事業の推進!

ソーシャルマーケティング戦略プラン!

『 高齢期は交遊期 ! 』

「ふるさと納税型」国内地域観光ツアーの企画推進 !

 

 

 日本全国津々浦々には、まさに日本の歴史と伝統を象徴する名所旧跡・自然風景・無形有形の文化遺産が多数存在します。いわゆる地方創生のポテンシャルです。現行の「ふるさと納税」は新たに製造する物販の値引き販売です。プロパー販売業者泣かせであり、値引額は税金によるものですから納税どころか収支的には税の還付になってしまっています。つまり、地域で集めた税金を他の地域の人に還付している訳です。一見プラスの税収のように見えますが、行政には税の支出だけで収支の決算概念が不在な為この潜在的デメリットに気付いていません。私は何度も政府に提言して来ました。最近ようやく大幅な値引きや金券配布の自粛が広報されています。こんなことが日本全国に拡がるとGDPの縮小やデフレ要因にさえなってしまいます。言い過ぎかもしれませんが、行政がマーケティングや市場性というものをお分かりになっていない顕著な例です。また、我が国は戦後から一貫して外需で経済成長を果たして来ましたので、官民共に、内需活性に目を向ける労力やアイデア力に乏しい様に感じています。金融面から見ても、内需基盤を完璧にするのが優先課題だと私は考えております。

 

 そこで、文句ばかり申し上げるのでは無くご提案です。「ふるさと納税」を、その地域への観光旅行を誘引する政策にシフトし(地域へ来て頂ければそこの特産品等の物品消費にも繋がります‥)、官民連携で新たな「国内観光型ふるさと納税」を推進すべきではないかと考えます。せっかく各地域には歴史的資産が存在しますから、日本中が金太郎あめのように新しい商品を製造しなくても、値引販売で地域の産業や業者の足を引っ張ら無くても、コストが極めて低い、地方創生&GDP増につながる世代的持続可能なレガシー事業として拡大策を図れます。主たるターゲットは、時間もお金もあり日本の魅力や価値観を有し関心の深いシニア層です。そういう観点から見ると、高齢社会は新たな市場を生むエメラルド社会なのです。決して社会保障財源膨張の主悪の根源だけではありません。TOKYO2020直前からはインバウンドで賑わいます。ですから、その後には、TOKYO2020インバウンド景気の一過性をフォローする内需観光事業を確立しておく事は重要な社会的成長戦略です。TOKYO2020のレガシーが課題になっていますが、今さらの問題では無く、また東京だけの問題でもありません。TOKYO2020までに人口急増の高齢者プラチナ層の全国のシニアへ、日本全国津々浦々への旅の魅力と地方創生への貢献性を重ね合わせた大胆なPRにより、人生のエピローグに入った全国のシニア層が、生まれ育った我が国の歴史伝統を再確認したい!という思いを改めて抱き、硬い財布の紐を開ける新たな市場創造へ動きましょう。

 

 全国の都道府県から、同一テンプレートによる同一の量と質の地方の魅力をまとめた資料を集め、「日本の歴史伝統を訪ねる!心のふるさと納税旅行!(仮称)」‥等と称するサイトに安く美しくまとめます(プロデューサーは私を任命願います。入札により優れた民間パワーによるプロジェクトを結成します‥)。そのサイトは、翻訳機能を添えて世界へも発信できます。TOKYO2020オフィシャルサイトにリンクさせることで、世界中の約70%が視聴すると言われる人々へ日本の地方全地域の魅力を訴求する事が可能となります。地元業者の越境ECにも繋げられます。これがTOKYO2020招致による千載一遇のチャンスであり、ここで得られる世界中のサイト利用者情報こそが、これからの時代に向けたニューレガシーなのです。私が「TOKYO2020を地方創生に!」と提案した理由の根拠です。こんな言い方は不適切かもしれませんが、私も含め、人生のラストステージが見え隠れしだしたシニアにとって、物販と違って、生まれ育った日本という国を再確認する‥というお金には代えられない価値の対価こそ、「ふるさと納税」のコンセプトであるべきでは無いでしょうか‥?

 

 一口にまとめますと、このご提案は「レガシー事業」の推進です。世界遺産だけが魅力や価値がある訳ではありません。国民一人一人にふるさとがあります。3000万人ほど存在する元気で時間があるシニア層のふるさとと感じる場所は皆違います。津々浦々です。自分達で楽しく充実した旅行プランを計画するのは難しいけれど、地元の方が価値あるツアースケジュールを立案するのは簡単でしょう。決して行政が税金で値引するのでは無く、クリエイティブ力を活かしてソフト面の充実による感動的で高付加価値のプランを策定し、ちょっと高めに販売します。売上分は地域経済の+分、そしてちょっと高め分は故郷への寄附的納税分、バランスシートの高い収支的に本質的な「ふるさと納税」です。おそらく、私の予想では(ちょっと自信過剰な面もございますが‥)物凄い市場規模になると思います。何故そう思うのか?超高齢社会だからです。3世代が久し振りに集う旅行にしましょう!親子ゴルフプランも含めたりしましょう!夫婦の軌跡を振り返る旅にしましょう!そして、私が当プランをプレゼンする一番のポイントは、生まれ育った故郷で老後生活を送ろう!と決意するきっかけ作り、老後の住い探し旅行にもつながるという点です。人は間違い無く本能として原点回帰指向を宿しています。それに気が付くのはシニアになってからなんです。地方への分散作戦をUターンIターン等と都会志向の現役世代に説得しても無理です。まずはシニアに、ナチュラルにその魅力を知って頂き考えるきっかけづくりからでは無いでしょうか‥!?

 

 最後に最も大切なことを申し上げます。このレガシー事業ご提案の理念です。国難と言われる少子高齢社会。高齢者に於いては、医療介護年金など社会保障費の膨張がリスクとなっています。行政府は、財政面での数字の予測に終始されていますが、65歳の高齢者になってから要介護状態になる高齢者の平均年齢は85歳です。20年も先の事です。この間の自らの自助努力も加えた地域コミュニティや個人に対する、健康維持プログラムとしての「運動・スポーツ」や「観光レジャー」の提案・政策があってしかるべきです。健康維持が全体として底上げされれば、予算となっている政府予測の要介護人口数が減少し、要介護導入時期も遅くなり、介護期間も減少します。さらには、就労者数やその生涯就労期間も増えるでしょう。何よりシニア層の消費力が増大します。つまり、「財政経済一体改革」に繋がる結果となります。そして一番のメリットは、何といっても高齢者にとって、そしていずれ高齢者となる国民全員にとって、老後生活が活力ある高齢社会へと改善されて行く事になります。

 

 私は、内閣府管轄の迎賓館で一般公開の一スタッフとして半年間アルバイトをさせて頂きました。そこで、多くの来場者のシニア層の方々との会話による感じた体験が企画の背景にあります。世界遺産や重要文化財だけが重宝されがちですが、日本全国津々浦々に素晴らしい自然・歴史・文化が存在します。その魅力は生まれ育った人達の心に受け継がれて行きます。レガシーとは、その国や地域の人の心に存在するものと言えるのでは無いでしょうか‥?国民一人一人が自分のふるさとを愛し理解しアピール出来れば、日本という国を国民が愛し理解しアピール出来る事へ繋がって行くでしょう。その主役は、国難の立役者である「シニア」です‥。是非、具体的プラン策定へ前進できることを願っております。

 

1964年のオリンピックを想い出しながらTOKYO2020を迎えるシニアの方々。

想い出すのは、きっとTVで見たオリンピックの画面だけでは無いでしょう‥!

TOKYO2020を迎えるにあたり、高齢者の方々それぞれが、

古き良き日のシーン「レガシー」を想い出す事になるでしょう‥。